HLABでの人材還流モデル構築
グッドデザイン賞受賞(HLABでの人材還流モデル構築)
HLABは、こうして国境や世代を越えて繋がる「ピア(=同志)・メンターシップ」のエコシステムを作ることで、従来の進路指導の形を変え、国内外で多様なチャレンジに挑戦する若者を育みます。
HLABは2016年に有形無形を問わず「よいデザイン」に対して贈られる「グッドデザイン賞」を受賞いたしました。
1957年から60年近くにわたって続くグッドデザイン賞において、「社会的な仕組みのデザイン」が受賞する例はあまり多くなく、「先輩から後輩へ」、「インバウンドからアウトバウンドへ」と経験が還流する仕組みを、自治体や企業も組み込みながらマルチセクターアプローチで作り上げた点が評価されました。
HLABのサマースクールに参加する高校生は、自己を投影できるロールモデルとなりゆる、世界中から集う「少し」歳上の先輩との交流を通じ、自己の関心を深く掘り下げて進路を選択。数年後、今度は大学生として、後輩の高校生のロールモデルとなり還元する。HLABは、こうして国境や世代を越えて繋がる「ピア(=同志)・メンターシップ」のエコシステムを作ることで、従来の進路指導の形を変え、国内外で多様なチャレンジに挑戦する若者を育みます。
「高校生の進路の視野を広げる」という事業の性質上、高校生からお金を取るモデルは門戸を狭め、事業のミッションと逆行しますが、寄付金に頼った運営では継続性が乏しい。そこで、参加する高校生、メンターの国内・海外の大学生、ゲストの社会人、スポンサー企業、自治体や地方のパートナーといった関係者が、全員「受益者」として事業に参画するモデルを作り、コストの削減と継続性の担保を図りました。 例えば、高校生にとって多様なメンター(ロールモデル)と触れ合う本プログラムは、メンターとして海外から参加する大学生にとっては「日本を訪れ、地方都市や次世代に社会的貢献をする」という趣旨のプログラムです。結果として、プロジェクトを参画する構成員がそれぞれ持ち出しで事業を運営し、事業の成功を通じて価値観を発信する、新たな非営利事業のモデルを作りました。
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グッドデザイン賞ポスター